映画パンフレット バンザイ!

精霊流し,2003

精霊流し表紙

パンフレットデータ

発行日 2003年9月13日   発行 日活株式会社
編集 山本和宏(ライトスタッフ)   デザイン 佐藤龍郎(ファイヴワン)
協力 長崎市観光宣伝課
(社)長崎国際観光コンベンション協会
有限会社中島環境企画
島田敏次
永尾麻里子
  印刷 精美堂印刷株式会社
定価 500円   総頁数 16頁
判型 A4  

ひとことで言ってしまえば失敗作。こんな身も蓋もない言い方はあまりしたくありませんが、あえて心を鬼にして言わなければいけないと思うのです。

ネット上だけでも多くの方がおっしゃっていることですが、やはり松坂慶子が高島礼子の「妹」というのは不自然。それに、ネタバレっぽいですがメイキング番組でも知らされる設定なので書いてしまいますが、「じつは主人公・雅彦の生みの母は松坂慶子演ずる叔母だった」という設定は原作にはないものです。どうしてそんな関係に変える必要があったのか、はなはだ疑問です。

ま、そんなわけで本作はキャスティングとシナリオがメタメタ。酒井美紀はふたりの男がマドンナのようにあこがれ奪い合うような女性には見えてきません。父親役の田中邦衛もまるっきり五郎さん。「家づくりの腕を見込まれて、精霊船作りに出稼ぎで来たの?」って感じ。勢いで言ってしまいますが、雅彦の少年期、東京へ向けて長崎を汽車で旅立つとき、雅彦の乗る列車を母が走って追いかけるシーンも、原作・さだまさし+父役・田中邦衛の効果も相まって、「こんなシーン、『北の国から』にもあったよなぁ」と冷めてしまいました。

これまた多くの方が述べていることの後追いになって恐縮ですが、唯一おもしろいのは「野川モータース」のエピソード。椎名桔平と山本太郎の演技もあって、ここだけが映画的な輝きを放っています。

パンフはいまどき珍しい500円。しかし、内容も価格に合わせて軽め。なかでも、監督はかろうじて掲載されたものの、それ以外の主要スタッフ(脚本、音楽、撮影など)の紹介が一切ありません。不十分なものしかできないんだったら、100円、200円高額であっても、きちんとしたものを作ってほしかったと思います。

(2004年1月)

映画の詳細はこちらで検索を!→http://www.allcinema.net/


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