映画パンフレット バンザイ!

廃市 ,1983

廃市表紙

パンフレットデータ

印刷 昭和58年11月30日   編集発行人 多賀祥介
発行 昭和58年12月21日   印刷所 成旺印刷株式会社
印刷人 中田末男  
発行所 株式会社日本アート・シアター・ギルド   定価 400円
判型 153mm×233mm   総頁数 64頁

ずうっとみたいと思いながら、チャンスに恵まれなかった本作と、やっと出会うことができました。イメージとして、もっと色味の少ない作品かと想像していましたが、どうしてどうして。なかなか色彩豊かな画面でありました。

やはり従来の大林作品通り、死の匂いがぷんぷんと立ちこめ、ひとつの町の退廃、ある旧家の没落、そして1組の男女の心中と、その「死」の世界は、重奏的に、重層的に描かれてきます。大林作品のすべてを見たわけではありませんが、必ず「死」は匂えども、それは匂うだけで、そのものを描いたことはきわめて少なかったのではないかと思います。そんな中で本作は、「死」そのものを、ていねいに、ストレートに、かつ、マニアックに描いています。大林監督の“隠しテーマ”であった「死」を、手元に引き寄せ、慈しむように形作るために、16mmフィルムというメディアが必要不可欠だったのかもしれません。

幸運にも、パンフを入手できました。画像ではさっぱりわかりませんが、「アートシアター」とある青い文字の下に白っぽくシミのように見えるのがゴシックで記された「廃市」というタイトルです。当時400円だったパンフは、1200円しました。全体に文字が多く、実に20ページを割いて、採録台本が掲載されています。

(2004年7月)

映画の詳細はこちらで検索を!→http://www.allcinema.net/


ホームに戻る

50音順トップに戻る

鑑賞順トップに戻る