映画パンフレット バンザイ!
シモーヌ(SIMONE),2002
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パンフレットデータ
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昔、「ドリフ大爆笑」シリーズに「もしもシリーズ」ってありましたよね? 「もしも、こんな○○屋さんがあったら……」なんていうコントのシリーズです。本作は全編、「もしも、CGで作った理想的な女優がいたら……」っていうシチュエーション・コメディーなのであります。 そんなふうにお気楽な見方をしても十分楽しめますが、じつは本作は「現代のフランケンシュタイン」とも呼べる、深遠なテーマを内包した恐怖映画としての側面も持ち合わせているのです。落ち目の映画監督・タランスキーが作り上げたCG女優・シモーヌの人気があまりに肥大したために自分で制御できなくなり、すべてを廃棄してしまおうとするところなんて正にフランケンシュタインの物語を彷彿とさせます。件の監督に「シモーヌ殺し」の嫌疑がかけられたとき、「シモーヌはCGで作ったものだ」と主張する監督を「信ずる神を冒涜する罪深き者」のように扱う周辺の人物たち。この辺が人間の「信仰」というものを皮肉っているようでおもしろい。もしかして「じつはキリストも、何らかの形のCGみたいなものだったのでは?」というところまで想像が広がります。 もうひとつ気になったのは「右目」への執着。シモーヌのデータシステムを最初に開発したハンクが「電磁波の影響で腫瘍ができて失った」という目が右目。タランスキー監督がシモーヌのデータをウイルスによってダメにするとモニター上のシモーヌの顔が砂のように崩れていきますが、そのとき最後まで残ったのも右目。これは何だ? もうひとつ「目」で言えば、前述したハンクがタランスキー監督にシモーヌのシステムを渡そうとして断られるシーンで「連絡をくれ! 1週間以内に!」と叫ぶハンクの遠い背後、ちょうど顔のあたりを看板のように運ばれる巨大な「目」が横切るのです! あれは何だったのでしょう? 他にも注意深くみれば、画面上にぞくぞくと隠しごとがありそうな本作、一筋縄ではまいりません。 パンフ表紙はファッション雑誌のパロディー。中身全体にシモーヌ役・レイチェル=ロバーツの「お綺麗」な写真がふんだんに使われておりますので、彼女の美貌にヤられた貴男は、ぜひご購入することをオススメいたします。 (2004年1月) |
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