映画パンフレット バンザイ!

ハウルの動く城 ,2004

ハウルの動く城表紙

パンフレットデータ

発行日 2004年11月20日   発行者 藤原正道
発行所 東宝株式会社 出版・商品事業室   印刷所 成旺印刷株式会社
編集 株式会社東宝ステラ   デザイン 大野リサ+川島弘世
編集協力 吉野ちづる   定価 600円
判型 A4   総頁数 36頁

やはり宮崎駿氏は、原作モノのほうが、その実力を遺憾なく発揮できるのではないでしょうか。以前から漠然と思っていましたが、今回その思いを確実にしました。宮崎監督は、どう転んでも、世界レベルの優秀な演出家なのだと思います。だから、ストーリーを語らないほうがいい。誰かが作ったすでにある物語を、どんな映画に仕立てるか、そこにこそ心血を注いでほしいのです。

これまでの宮崎作品の、集大成というか「セルフパクリ」と言えなくもない要素がてんこ盛り。老女となったソフィーは、善人になった「湯婆婆(千と千尋の神隠し)」のようだし、ハウルの城が動く様は「王蟲(風の谷のナウシカ)」にそっくりだし(ちなみに王蟲とハウルの城を動かしたテクニックは「ハーモニー処理」という同じ手法だそうな)、街並みは「魔女の宅急便」みたいだし、ハウルが呪われていて腕にその印が浮き出るようすも、まるで「アシタカ(もののけ姫)」。

内容的にも、宮崎監督が考えている戦争、家族、老々介護などのテーマがぎゅうぎゅう詰めになっています。それらを結ぶ縦糸が、ハウルとソフィーのラブストーリー。あるいは、このラブストーリーがあったからこそ、てんでんばらばらのテーマを詰め込んでも、破綻せずに最後まで強引に進めたのかもしれません。

オーソドックスなパンフです。A4判、メインビジュアルの表紙、ストーリー、識者のコメント(「談」も含む)、主題歌の歌詞、制作ノート、キャスト・スタッフ紹介、そして広告(笑)。いろんな版権などの問題があったりして難しいのかもしれませんが、絵コンテやシナリオ、各種設定資料などを用いた企画があってもよかったのじゃないか、と感じます。だって、天下のジブリさんなんですから。

最後に。「かかしのカブ」のお遊びについては、もう、多くは語りますまい。興味のある方は、ご自分の目でお確かめください。

(2004年11月)

映画の詳細はこちらで検索を!→http://www.allcinema.net/


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