映画パンフレット バンザイ!

解夏,2003

解夏表紙

パンフレットデータ

発行 2004年1月17日   発行者 藤原正道
編集 (株)東宝ステラ   印刷所 成旺印刷株式会社
クリエイティブディレクション 金松滋(METAMO)   アートディレクション&デザイン 印南貴行(METAMO)
編集協力 吉野ちづる   音楽取材 小林淳
発行所 東宝(株)出版・商品事業室   定価 600円
判型 A4変形(縦が若干短い)   総頁数 28頁

相次いで公開された、さだまさし原作映画の1本。「精霊流し」のほうは、原作を買うときに朝早くから行列し、著者本人と握手した私ですが、小説としては断然こちらのほうが上出来だと思います。「精霊流し」で小説としての味わいを感じられるのは、第五話とエピローグのみ。ここを膨らませて、精霊流しという行事をめぐる群像劇のようにしたら、映画「精霊流し」も、もっとましな作品になっていただろうに──って、イカン。ここは「解夏」のレビュー、それも小説ではなく映画の。

磯村一路監督には期待していましたが、正直、大沢たかおには期待していませんでした。でも、映画をみて印象一新。いいじゃん、イイ線いってる。

問題は石田ゆり子。彼女が演じる陽子というキャラクターは、原作では、これ以上ないくらいのイイ女として描かれています。それは“美人でナイスバディーで”なんていうのとはおよそほど遠い意味での“イイ女”です。それを体現するのは至難の業とは思いますが、イイ女の必要条件のひとつである「生活感」が彼女には薄いのです。自分の手でメシ作って、洗濯して掃除してる、そんなたくましさが、石田ゆり子の肉体と立ち居振る舞いからは、残念ながら感じられませんでした。

主人公・隆之の実家のセットが素晴らしいですねぇ。窓から、長崎港と市街が見渡せる立地もさることながら、建物としてのセンスが抜群です。パンフによれば、この家の玄関まわりから前庭は、実在の家の敷地内に作らせてもらったそうな。また、インテリアなどは、実際には登場しない隆之の父の存在を匂わせているそうです。内部の建材もステンドグラスも効いていて、こんな家で暮らしてみたいと思わせます。

(2004年2月)

映画の詳細はこちらで検索を!→http://www.allcinema.net/


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