映画パンフレット バンザイ!
解夏,2003
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パンフレットデータ
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相次いで公開された、さだまさし原作映画の1本。「精霊流し」のほうは、原作を買うときに朝早くから行列し、著者本人と握手した私ですが、小説としては断然こちらのほうが上出来だと思います。「精霊流し」で小説としての味わいを感じられるのは、第五話とエピローグのみ。ここを膨らませて、精霊流しという行事をめぐる群像劇のようにしたら、映画「精霊流し」も、もっとましな作品になっていただろうに──って、イカン。ここは「解夏」のレビュー、それも小説ではなく映画の。 磯村一路監督には期待していましたが、正直、大沢たかおには期待していませんでした。でも、映画をみて印象一新。いいじゃん、イイ線いってる。 問題は石田ゆり子。彼女が演じる陽子というキャラクターは、原作では、これ以上ないくらいのイイ女として描かれています。それは“美人でナイスバディーで”なんていうのとはおよそほど遠い意味での“イイ女”です。それを体現するのは至難の業とは思いますが、イイ女の必要条件のひとつである「生活感」が彼女には薄いのです。自分の手でメシ作って、洗濯して掃除してる、そんなたくましさが、石田ゆり子の肉体と立ち居振る舞いからは、残念ながら感じられませんでした。 主人公・隆之の実家のセットが素晴らしいですねぇ。窓から、長崎港と市街が見渡せる立地もさることながら、建物としてのセンスが抜群です。パンフによれば、この家の玄関まわりから前庭は、実在の家の敷地内に作らせてもらったそうな。また、インテリアなどは、実際には登場しない隆之の父の存在を匂わせているそうです。内部の建材もステンドグラスも効いていて、こんな家で暮らしてみたいと思わせます。 (2004年2月) |
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